「　開かれし扉　」

敗者の中の真理

昨日の午前中のセッションで出て来たテーマについて書きます

彼は「成功と失敗」を人生の中で繰り返し

失敗や敗北をネガティブな問題の中に押し込め　解決できないでいた

男の社会は　子供の頃から戦いの社会であり

日々　競争や勝敗が競われ　自己イメージを形成する

俺は「強い」

僕は　「弱かった」

ブルース　リーが流行ったのは　強さへの憧れでしょう







ほとんど全員の日本人は　勝者と敗者を経験済みと思われます

勿論　勝者を経験していない人も中には居るかもしれませんが

今日の問題は　「敗者」について

勝利は心地よく　敗北は不愉快なものです

勝利は自信と優越感と地位を人に与えます

敗北は　悲しみと劣等感と　低い評価を人に与えます

どー見ても　勝利の方が　徳に思えます

この世界では　勝利者も敗北者も　同じだけ理解を得ます






敗北の　苦痛や劣等感、悲しみや挫折感は　あなたの左側に蓄積されます

１、それを　素直に　受け入れます

あの時勝てば、とは　決して考えず

負ける事の　理解が訪れたと　捕らえましょう

２、苦痛や劣等感、悲しみや挫折感は　あなたに　負けない力を与えます

これは　勝つ力と逆です、「負けない力」です

決して　勝つ訳では有りません　だから素晴らしいのですが、

３、負けない力は　安定を手にし　苦痛を遠ざけます

逆に　勝利は　安定を遠ざけ　戦いを引き寄せます

日々　戦い続ける　世界へ呼び込まれます



「負けない力」を手にするために　敗北を理解しよう

「負けない力」は戦いでは無い

「負けない力」は支配力を手にしないかわりに

何が起こるか解らない　わくわくどきどきを　安定的に争わず経験できます

「勝利の力」は　勝ち続ける事を義務ズケられ

戦いの日々が続きます

もし　勝ち続けたとしても　魂は　疲れを知ります

そして　日々身を削る戦いの日々は　不毛で有る事に気づきます



安定した　わくわく　ドキドキは　敗北を理解した時に　手に入れます

勝つ事の無い世界で、　支配する事も無く

義務や責任に押しつぶされる事も　少ないです




敗北を経験していない人は　居ないでしょう

敗者こそが　平和で調和的な　意識に近づきます

敗北をネガティブに捕らえず　真の深い価値に気づいた時




「愛と自由を　身につけ　始めます」




セッションを受けた彼は　とてもスマートな魂なので

時間内に理解に至った

「彼の敗北は　明日の自由を　約束するだろう」





2005年12月01日